【愚痴】削除依頼が来たけどその掲示板は知らんし、そもそも私はCGI作者です。【返答文も公開】
ぜろちゃんねるプラスという掲示板CGIの開発メンバーということになっている私ですが、そんな私の元に、一通の削除依頼が舞い込みました。ただ私は、その掲示板を知りません。そもそも私は今どこの掲示板の管理にも関わっていません。
そんな、うちは蕎麦屋とちゃう!案件についてです。愚痴も多いです。
なお、謝罪の項以外は、それを頂く前に起草しています。私も怒りに任せて書いてるのが伺えますね。
弁護士から削除依頼が来ました。でも私はその掲示板を知りません。
メールの概要を書くとこんなところ。
- 私を「ぜろちゃんねるプラス」という組織の「開発者」とまでは知っている1。
- 相手は弁護士を名乗っている。確証は無いが、事実であると考えるのが合理的な程度には裏は取った。
- 削除をお願いする相手が違う。そのドメインを私は知らないし、プロジェクトがプロジェクトとして運営している掲示板は無い2以上、私に対応する義務は無い。
- あくまで削除の「お願い」であり、返信時点においてそれ以上のものは求めていない。
- ただし、他掲示板では全て削除してもらったという程度には、釘を刺している。
- 主張が事実であるならば、心中は察するところ。
- 丁寧な文面だとは考えている。
その掲示板から私のメールアドレスに辿り着くのは容易なことではない。
削除依頼、ボットとかで送信してんのかとも思ったけど…
- CGIの随所にある「ぜろちゃんねるプラス」というリンク
- 公式サイトの著作権表記の「Zero-Channel BBS Plus Developers」というリンク
- 5人居るメンバーの中の「dekisugi」というリンク
- 「https://geeko.dev/contacts.html」という文字列(リンクになってない)
- 「(前略)@やふー.co.jp」という文字列(リンクになっていない)
私のメールアドレス、最短ルートでもこれだけの手順を踏まないと得られないんだよね。そもそも、この最短ルートで辿り着けるとは到底思えないし。これをボットと考えるのは無理がある。これが出来る人が、こんな誤謬を起こしたということに、もうね、驚くよね。
めんどくさいけど、相手には事態を理解してもらいたい。でもめんどくさい。
前述の通り、私には何ら義務が無いので、腹が減ってたら食事を優先するし、うんこがしたかったらうんこを優先するし、推し3が配信していればそちらを視聴していた。ただ、合間にもこの件のことは考えているわけで、鬱陶しいったらありゃしない。
- めんどくさい。
- 弁護士を名乗っている以上、多少難しい言葉が出ても問題ないと判断した。
- 相手の心中は察するが、勝手に勘違いして私の生活に割り込んできた以上、極力お怒りを伝えたい気持ち。つまりめんどくさい。
- しかし要らぬ争いを行いたくはない。この削除依頼が他者により偽装されたものである可能性を否定する証拠が得られない(差出人が本当にこの人であるのかの確証が得られない)以上、強い言葉は避けた(その代わりがこの記事だよ!)。つまりめんどくさい。
- 私のメールアドレスに辿り着いた点は買う。あんたは話せば理解できる人間だろう(でも話すまでもなく理解してほしいめんどくさいから…)。
- どうやってこの勘違い野郎に状況を理解させたものか。つまりめんどくさい。
- 出来杉君名乗るのしぬwww
出来上がった返答文。
〇〇様
ぜろちゃんねるプラス開発メンバーの出来杉君と申します。
簡潔に申しますと、貴方は相手方を誤謬しておられます。
下記ウェブサイトは、当方の管轄下にありません。そのため、当方からは一切の対応が行なえません。
> URL
当方は、掲示板を作るためのソフトウェアを開発し、それを配布するグループです。
当方が作成したソフトウェアは、誰でも自由にダウンロードできます。そしてそれを用いて、誰でも掲示板を開設することができます。
そのため、例えページ内に「ぜろちゃんねるプラス」との表記があったとしても、それは当方が配布するソフトウェアを使用しているという表示に過ぎません。
つまり、貴方のお願いは、テレビ番組に対する意見を、液晶テレビを製造したメーカーへ行うようなものです。
お願いの件については、然るべき相手(真に特定電気通信役務提供者である者、又はその者に電気通信設備を供する者等)へとお願いいたします。
以上について、ご理解いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
不格好な文章だとは思うが、類例に対して、返答文として自由に利用してもらって構わない(もちろん何かあっても私は責任は取らんで)。それがこの記事を書いた動機。
私は特定電気通信役務提供者では無いので堂々としていられるけど…
驚くことに、プロジェクトにおいて、類例って初ではないんですよ。その時はプロジェクトに対する問い合わせフォームから送られてきたらしいんですが、その時はプロジェクトマネージャが問い合わせフォームを閉じてしまいました。
それから何年も過ぎ、私がOSDNのプロフィールの自己紹介欄に連絡先を書いたURLを書いたのが2020年11月16日のこと。9ヶ月弱が経ち、初めて来たのがこのメールなので4、まあ件数としてはとても少ないんでしょう。ただ、相応に負担は掛かる。
(掲示板への削除依頼は送らないでください。私もプロジェクトも掲示板は運営していません。迷惑です。)
とりあえずこのように追記しといた。もしあの送った弁護士さんがよぉ、このブログまで見てるとしたら、返信には遺憾のいの字さえ書かないでやったけどな、マジで迷惑だかんな。しょうもない誤謬しやがる、でもいろいろ苦労はある人にキレたところでさ、何の解決にもならんから書かなかっただけで。何より、相手も相手だし、勘違いされたまま提訴でもされたらクソめんどいし。こんな勘違いする相手だから何してくるか分かったもんじゃないし。5今のお前みたいな奴にネット関連の依頼するの、私だったらしねーから。精進しやがれ、このバカ野郎。
まあこの件の“おかげ”で雛型が出来たし、メールアドレスを訪ねる旅の道中に書くことも書いた以上、もっと突っぱねた短文を返すための名分も立ったし、私は直ちに「脆弱性の報告等、公開の場で連絡すべきでない事項」を伝えるための手段を断つつもりはないです。
ただもう本当、要らぬ負担が掛かる以上、物事をきちんと理解してほしいところですね。こんなことやっててもお互い不毛でしか無い。
翌日、謝罪が来ました。
深夜に返答したところ、翌日、返信が来ました。
返答、説明に対するお礼、返答内容の承知、勘違いにより手数を掛けたことへの謝罪が、簡潔に書かれてました。やれやれ。
とりあえず、どこぞの楽天モバイルと違って、きちんと内容に沿った返信が来た点は、素直に安心しました。メールの向こうにはちゃんと人間が居たぞ。
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今思うと、OSDNのサイトをちゃんと理解してたらさ、「出来杉君様」とか「dekisugi様」とか書いてきてた気がしなくもない。「部長様」みたいな感覚で「開発者様」と書くのもまあ、解らんでもないけど。逆に言うと、それこそが「ぜろちゃんねるプラス」っていうのは巨大掲示板の運営者だと勘違いしている証左なのかなぁと思ったりもする。OSSプロジェクトに参加する個人じゃなくて、法人に宛てて書く感じでしょ、役職で呼ぶのって。職業柄という点を差し引いても、インターネッツに詳しく無さそうだってのが伝わってきちゃうよ。 ↩
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サポート掲示板については、プロジェクトマネージャが個人で運営しているものを使わせてもらっている。 ↩
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その日に見た順番に並べました。 ↩
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というか私がこのメールアドレスを晒して初めて来たメールだったりする。もっとうれしいメールがよかったよぉ… ↩
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たぶんこの懸念は合理的でない。在宅でこの有様なのだから、逮捕でもされようものならどうなるのかは想像に難くない。 ↩